金沢の異端リサイクルショップ「Select re MUGI」

金沢の異端リサイクルショップ「Select re MUGI」

こんにちは、良いものを安く買うことに命を懸けているライターの西川です。 

実は筆者、20代の頃リサイクルショップの店長をしていた時期がありました。リサイクル業界にはヴィンテージ好きも多く、周りの影響もあって未だに古物巡りが大好き。アンティークショップやリサイクルショップ、ネットオークションにフリマなど幅広いフィールドに今も生息中です。

 石川県に移り住む際、当時の知り合いがそんな私に「石川県にムギっていうおもしろい店があるから行った方がいいよ」と言ってきたため、移住していの一番に向かったのが『Select re MUGI(セレクトリサイクルムギ)』でした。


訪れる人も働く人も面白い。何が掘り出されるかわからない、ワクワクする店

 

MUGIに足を踏み入れた当時の私は、頭を殴られたような衝撃を受けました。

一見、倉庫型の古道具屋さんやアンティークショップのような佇まい。なのに、奥に進めば学生マンションにありそうな洗濯機や冷蔵庫、“お、ねだん以上。”なメーカーで購入されたであろう、なんとも垢抜けない家具類も並んでいます。



元職場のリサイクルショップは、現在業界最大手と言われる会社に育ちましたが、筆者がアルバイトスタッフだった当初はまだ運営も小さく、店長の裁量で店づくりをしていたため、店舗ごとに雰囲気やラインナップがまるで違うチェーンストアでした。アルバイト時代の店長は古物好きで、ヴィンテージの服などを高価買取していましたが、なかなか集めることも難しく、試行錯誤している姿が印象に残っています。

MUGIを見て最初に思ったのは「あの店長はこういう店をやりたかったんだろうな」ということ。雑多で、なんでもありな、ワクワクするお店は、消費者目線で見ると掘り出し物の探し甲斐がありますが、店側としては買取センスや知識、ディスプレイ力など様々なことが問われます。だからこそやりがいがあるのです。

大手リサイクルショップで働いていた当時、自分の仕事は不要になったものに価値を“付与”する仕事だと思っていた筆者。イシハラさんの話を聞いていると、MUGIは不要になったものの価値を“見出す”店なのだと感じました。

 

一度MUGIを訪れた誰かにとっての不用品は、イシハラさんの手によって全国の店舗や暮らしの場で今も活躍しています。ものを大事に使うことが叫ばれている現代。あなたの身の回りにあるものの、自分にとっての価値を、改めて考えることも大切かもしれません。

 

・・・ちなみに取材の後、私にとって価値がなくなったアレコレをついでに買い取ってもらいました。ウン千円の臨時収入!やった~!

 

 

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Select re MUGI(セレクトリサイクルムギ)

住所/石川県金沢市乙丸町甲149

TEL.076-205-7375

営業時間/11:00~19:00

定休日/木曜、金曜

駐車場/3台

公式HP/http://select-re-mugi.com/

Instagram:@re_mugi

※こちらの情報は取材時点のものです。